2013年04月10日

ロスジェネの逆襲

(池井戸潤・著)

さすがに週刊ダイヤモンドに連載されていただけあって、痛快企業小説ですね。銀行と証券それに新興IT企業がからんだ買収案件。登場人物のキャラ設定もわかりやすくて。

それにしても主人公の半沢部長、理想の上司アンケートがあればベスト3には入るでしょうね。

「サラリーマンは、、いや、サラリーマンだけじゃなくて全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ。会社の大小なんて関係ない。知名度も。オレたちが追求すべきは看板じゃなく、中味だ」



あと、『銀行員にとって最大の関心事は、人事である』という文もあった。

いくつかの銀行にかかわる小説を読んだけれど(高杉氏とか江上氏とか)、確かにそうかもしれないなと思う。現実の世界でもそうなんでしょうかね。僕は銀行員の経験はないのでわからないけれど。


小説の中で、顧客に

「保身を考える前に、顧客のことを考えていただけませんか。あなたがさっきから口にしているのは自分たちの都合ばかりじゃない。世の中の客商売で、自分たちの都合を言い訳にしているのは銀行だけですよ」

と痛烈なせりふを言わせている場面も。


最後に、印象的だったところをいくつか。

「仕事の質は、人生そのものの質の直結しますから」

「どんな小さな会社でも、自営業でも・・・・、結局のところ、好きな仕事に誇りを持ってやっていられれば、幸せだと思う」

「いつもフェアなわけじゃないかもしれない。だけどたまには努力が報われる。だから、あきらめちゃいけないんだ」

「仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る」




そして、これは実は3部作でもあったのですね。

「オレたちバブル入行組」
「オレたち花のバブル組」

半沢直樹とその同期たちの今まで。読んでみたくなりました。






mineshingo at 09:54│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 本・雑誌(読みました!) 

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