2013年05月14日
ブラックボックス
「ブラックボックス」 篠田節子【著】
単行本494ページと、読み応え十分。
しかも飽きることのない話の展開。
だいたい小説を読む時間は、
就寝前、昼食の後、電車の中(今はほとんど機会がない)
が主だけれど、なんとか隙間時間をみつけて続きが読み
たくなるほど、まあ、おもしろかった。
食品工場の問題、派遣労働、外国人労働者の環境問題
現代そしてこれからの食べ物の安全性・・・
フィクションでありながら、とても現実感のあるストーリー。
食品添加物や残留農薬など、定められている基準内であれ
ば無害とみなす。規制されていない物質なら問題ない、と
いった感覚。
経済活動の中ではそうなることも致し方ないのかもしれない
が、消費者はもう信用するしかないので、怖いですね。
なにか、原発の放射性廃棄物や放射能の問題にも
似ている。
印象深い箇所をいつものように。
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多少とも夢を抱いて日本にやってきたかもしれない若い
女性たちを、労働コスト削減に血道を上げる企業と、
寒くて荒涼とした地方都市の風景が、日本嫌いに育てて
故国に帰している。
過去の戦争がどうのこうのではない。
こうしたことのすべてが、反日というよりは、嫌日の感情
をせっせと紡いでいる。。
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うまみ成分については表示の義務はないよ。
食品添加物ではないから。
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ちゃんとした作り方をすれば、植物というのは、自分で
虫除けをするものなんだ。
蝋のような物質で葉を覆ったり、虫の嫌いな物質を出し
たりして。
農薬をかけたり、化学肥料を突っ込んだりしているうちに
植物は生命力を失う。
種苗会社はそうしないと育たない品種を作り出して、
農薬や化学肥料とマッチポンプで儲ける。
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2013年05月11日
2013年05月08日
ザ・マジック
ワーク形式になっていて、28日間で完了する。
身の回りのありとあらゆること、物、人、出来事、現象に、
感謝すべきところがあるんだけれど、
私たちはいかにそれを忘れているか、
気づかずにすませているか、
そういうものに心から感謝することで、
人生のすべてが好転し、幸せになっていく、
そのためのワークを毎日毎日少しずつ、
着実にやっていきましょう。
そのための系統だった実践方法がこれだ!
この方法で、確実に幸せを引き寄せることができるよ。
・・・要約すると、こんな感じかなあ。
実際にやってみると、確かに気分はとてもいい。
私たちは、どうしても
持っていないもの、不足しているものに焦点をあててしまう。
すでに持っているものは、えてして当たり前だと思って
しまい、ありがたみを忘れてしまいがちだ。
そんなところにも気づかせてくれます。
28日間実践するのは思った以上にたいへんだけど、
三日坊主でも、9回トライすれば27回になるんだし、
かなりおすすめの一冊です。